シャカリキおでん俱楽部

くだらないヒトがくだらないコトを吐き出す為に設けられたブログです。

虚無と無意味と無駄と俺。

4月某日

 

雨が降っている。

窓からは傘をさして歩く人がちらほら見えるし、天気予報では雨マークが踊り、机上のAlexaに聞いても雨天であるデータを無言で差し出してくる。

間違いなく雨だ。私は雨粒を見ず、濡れることなく雨であると確信している。

シュレーディンガーだってぐうの音も出ないだろう。

 

 

関係ないが、最近うちのAlexaは冷たい。

話しかけても答えてくれない。

いくら機械といえども無視されるのは心にくるものがある。

 

 

 

 

 

 

再起動したら直った。

むっちゃ喋る。お前そんなに喋るのか。

 

 

 

 

 

コロナ旋風吹き荒れる昨今。

私も例外なく影響を受けているのであるが、幸い大学生という身分であるので、生活に大きな支障は出ていないものの、私が現在通っているはずだった大学も授業開始が延期され、オンラインでの授業が実施されるという旨の連絡がはいった。

 

 

 

 

つまり、ハチャメチャ暇なのである。

 

 

 

私が受験期にあれだけ欲していた時間がこうもあっけなく手に入るなんて誰が予想していただろうか。

 

 

とにかく時間が有り余っている。

とにかく無意味な毎日を送っている。

 

 

朝は10時に起きる。厳密にいえば、7~8時に起きて、時計を確認し、7~8時だと理解したうえで、更に惰眠を貪る。

 

コロナというバックボーンがなければどうみてもニートなのだ。

 

だが、10時に起きたからと言って、することがあるかと言えば無い。

 

 

起きてからも無意味な時間だけが過ぎてゆく。寝ていたほうがよっぽど有意義かもしれない。

 

そんなこんなで時計は12時を指そうとしている。

 

 

あることに気が付いた。

 

 

 

 

飯がない。

昼に食う飯がない。

 

 

大学の食堂がコロナ対策を施して営業していたため、私は毎日の食事を学食で済ませていた。

今日は生憎の雨。

大学へ向かおうと思えば向かえる。しかし、飯を食うためだけに向かうにはあまりにも億劫なタスクだ。

冷蔵庫は当然スッカラカンである。

 

 

 

 

 

「ごはん、買わんといかんなあ」

 

 

 

 

 

そんなことを呟いた刹那、手に取っていたのは財布ではなく掃除機であった。

これに関しては何故だか全くわからない。

ワンルームの部屋で掃除機を爆音で転がしながら何周も行脚している途中に買い物の存在を思い出した。

 

 

 

 

 

 

「買い....もの........?」

 

 

 

 

 

 

私は自我を取り戻した。

そうだ、買い物だ。

掃除機をかなぐり捨て財布を手に取る。

 

家を飛び出し、ほどなくしてファミリーマートに到着する。

「飯なんて食えれば何でもいい」なんてスカした思考を携えて家を出たものの、昼食の目星はついている。

 

 

 

蒙古タンメンだ。蒙古タンメンカップ麺を食うのだ。

 

 

 

 

 

 

カップ麺売り場で衝撃を受ける。

蒙古がない。

蒙古 do not exist there.

 

 

 

 

困った。

 

 

 

さあて、どうしようか。

刺激の強いラーメンしか受け付けないお口になってしまった。

 

 

 

 

カップ麺売り場を後にしてコンビニエンスストアを練り歩く。

こうして歩いてみると、コンビニとは意外と何もないものだ。コンビニエンスの名折れである。

 

 

 

そんなことを考えてて、目に飛び込んできたひときわ異彩を放つ商品。

 

 

 

 

 

f:id:SoaraBlog:20200412160627j:image

満腹大盛にんにく醤油ラーメン

 

 

 

 

 

 

 

 

アホだ。

 

 

 

 

にんにくが入ってればウマい。味が濃ければウマい。量が多ければウマい。

アホのウマウマ三か条。

 

 

 

 

そんな商品誰が買うのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:SoaraBlog:20200412160648p:image

無論私だ。

 

 

 

今思えば、このラーメンだけしか買わないのにカゴに入れてレジに持って行ったのが恥ずかしい。

 

そもそもこのラーメン単体で食うのも良くない。

栄養士に「まあ、野菜は入ってますしねw」と鼻で笑われる。

 

一汁三菜クソ喰らえ。汁でも菜でもない。

表現するとすれば、一爆。

 

三角食べという文化を捨て、1対1でラーメンと向き合い、おっ始めるられるステゴロ。

 

 

そして帰ってきてから気づいたが、晩飯を買い忘れた。

面倒なドジを踏んだ。

またコンビニへ赴かなければならない。

これが不要不急の外出でないと信じたい。

 

 

 

 

とにかく昼飯だ。

電子レンジを開け、ラーメンをセットする。

500Wで7分。長。

 

 

 

 

 

にんにくのキツいにおいが立ち込める。

どうやら完成したようだ。

 

 

 

 

スープを啜り、麺を喰らう。野菜を頬張る。

 

 

 

 

なんだか豪快な食事風景だが実際はチマチマ食べている。

 

 

というのも、初めて二郎系ラーメンを食べたときにパーカーに付いた油汚れが落ちなかったことに非常にショックを受けたのが原因で、ラーメンを派手に啜ることが出来なくなった。

 

 

 

なんとも間抜けなパブロフだ。

 

 

 

 

 

とにかくラーメンはうまい。

味が濃くて、にんにくがあって、量が多い。

 

うむ、うんまい。

 

 

食い終わったところでやることがないので、仕方なくキーボードをバコバコ打ち込んでいるわけだ。

 

 

 

 

さあ、明日は何をしよう。

 

 

 

 

 

 

 

学生アパートにニンニク臭い男が一人。

 

台所がくさい

タイトルの通りである。

それ以上でもそれ以下でもない。

くさいのだ。台所が。

 

 

台所のシンクの部分から信じられない生臭さが立ち込めている。

 

 

原因はなんとなく見当がついている。

数日前に作った回鍋肉だろう。

確かに右手で包丁を握って、キャベツ、ピーマン、長ネギを切り、余計な部分は流してしまった。

 

 

 

それが臭いの原因だろう。

 

ああ臭い。

 

 

 

原因がわかっているなら、話は早い。

 

 

シンクを掃除すればいいのだ。

 

排水口のゴム蓋を外し、中の桶を取り出す。

 

やはり、ピーマンの種やらなんやらがひしめき合っている。

 

私はビニール手袋を華麗にはめて鮮やかに、いともたやすくゴミを取り除く。

その所業まさにブラックジャック

 

 

一仕事終えた私はワークチェアにふんぞり返り呟く。

 

 

 

「フンッ!この程度の相手、私が出る幕でもなかったな!!フンッ!?」

 

 

 

違和感が全身を包む。

鼻息荒く驕り高ぶる私の鼻をつんざく臭い。

そこにあるはずのない臭い。あってはならない臭い。

 

 

 

奴だ。奴がいる。

 

今しがた駆逐したはずの異臭。

 

 

そいつが息を吹き返したのだ。

 

 

「馬鹿な!?お、お前は今私の手で殺したハズ......!」

 

 

????「バーカ!あの程度の攻撃でくたばるタマじゃねえっつーの」

 

 

ありえない

 

 

ありえないありえないありえない

 

 

 

 

こうなれば最終手段だ。

 

 

 

一人暮らしのバイブル、母親を召喚する。

 

 

 

「ゴミ取ってもシンクが臭いんだけど、どうすればいい?

パイプユニッシュ

 

 

 

 

 

 

即レスだった。

 

 

 

 

臭いの原因は生ごみじゃないんだ。。。。

そうなんだ。。。。

 

 

 

そうと決まればすぐ行動

リュックを担ぎ薬局へと自転車を飛ばす。

 

 

 

 

 

パイプユニッシュを発見。(写真は家で撮ったが)

f:id:SoaraBlog:20200413190158j:image

 

 

 

家のトイレットペーパーが残り僅かだったことも思い出してトイペも購入。

 

これがいけなかった。

 

 

 

Q.パイプユニッシュを入れるために持ってきたリュックにトイペを入れると、どうなるか?

 

A.こうなる

f:id:SoaraBlog:20200413190228j:image

 

 

 

誰がどう見てもパンパンである。

許容範囲を大幅に超えている。

 

 

残念ながら私の自転車には前カゴがないため、これを背負って帰ってきた。

すげえ恥ずかしい。

 

薬局からトイペをチラつかせながら出てきたリュックパンパン男。それが私。

 

 

 

何はともあれパイプユニッシュが手に入った。

 

早速臭い撲滅に努めなければ。

 

 

パイプユニッシュの背面によると「臭い除去には一目盛り。直接入れてよね。」とのこと。

 

 

「はい。臭いを取りたいので、一目盛りですね。はい。直接入れますね。ええ。」

 

 

 

さっきの威勢はどこへやら。

パイプユニッシュにおんぶにだっこである。

 

 

 

15分~30分待つらしいので、間を取って25分待った。

 

 

すんごい塩素くさい。

 

 

くっせえ~~~~~~~

別問題でくっせえ~~~~~~~~~

 

 

 

 

モリモリ換気した。

コンロの上の換気扇がグオングオン言ってる。

そんな音出るんだ。怖。

 

 

 

 

 

 

結果、臭いは取れました。

 

 

 

 

 

とにかくパイプユニッシュは凄い。

 

 

 

皆さん買ったほうがいいですよ。

 

 

あとトイレットペーパーはそれ相応のカバンが必要ですからね。

気を付けてください。

 

半円状のうんていがわからない。

半円状のうんていがわからない。

 

 

 

 

半円、かまぼこ型とも言うべきだろうか。

百聞は一見にしかずとも言いますし、見てもらった方が早いでしょう。

 

 

 

 

f:id:SoaraBlog:20200410225950j:image

 

 

 

 

コレです

 

 

何ですかコレ?

 

子供はコレに掴まってはしゃいで満足するかも知れないが、私はそうはいかない。

 

半円状のうんていに触れる前に、オーソドックスなうんていについて共通意識を持っておきたい。

 

f:id:SoaraBlog:20200410230307p:image

はしごを寝かせたような形をし、懸垂してもよし、横向きに進んでもよし、上に登ってもよしの汎用性の非常に高い遊具。

汎用性だけに注目すれば、遊具界のエース滑り台に勝るとも劣らない。

 

コレがベーシックかつシンプリシティでワールドワイドなうんていだろう。

 

 

さて、本題に入ろう。

 

まずは半円状であるメリットについて考えてみたい。

 

 

 

 

なくね?

 

メリットなくね?

 

半円である必要、なくね?

 

半円うんていで出来て、ノーマルうんていで出来ない事が見つからない。

 

 

ノーマルうんていが半円うんていを包含している。

 

高校数学で言うなら

『半円うんてい∈ノーマルうんてい』

 

 

そもそも遊び方がわからないのである。

 

ノーマルうんていは明確なスタートとゴールがあらかじめ設定されている。

そして、一方からスタートし足をつけずにもう一方へ移動する。

そんな分かりやすいノルマがある。

 

 

 

だが半円うんていはどうだろう。

 

どこがスタートでどうすればゴールなのだろうか。

 

というより、ノーマルうんていメソッドを踏襲し、下面エリアで懸垂形式で遊ぶのが正解なのか、半円状特有の傾斜を利用し上面エリアで遊ぶのが正解なのか。

 

 

それすらわからない

 

 

 

下面エリアで遊んだとしよう。

 

ここでもノーマルうんていとの差が顕著に現れる。

 

下面エリアにおける遊具としての意義はぶら下がることの面白さにあるだろう。

 

だが、次の図を見て欲しい。

この図は半円うんていを真横から見た図である。

f:id:SoaraBlog:20200410233844p:image

 

 

この赤いエリア。全体の1/2程度のエリア。

事実上の下面エリアである。

言い換えれば、ぶら下がって楽しい部分である。

このエリアよりも外側の白いエリアもぶら下がれないことは無い。

しかし、そのエリアではぶら下がる行為と並行して、脚を持ち上げるという行為が発生する。

 

赤いエリアでは「楽しさ」に傾いていた天秤が、白いエリアに入った途端に「鍛錬」に傾き始める。

 

以上の理由から半円うんていの下面エリアではノーマルうんていの下面エリアよりも楽しさのパラメータが約1/2になる。

つまり、楽しさおよそ50%減である。

 

子供にとって50%減とは信じられないほど莫大な損失となる。

 

かつての小遣いで買えてたはずのねるねるねるねが買えない。

一人一食配給された給食は途端に倍率2倍に跳ね上がる。

プールだって12.5mだ。

 

 

子供達は小さな三角のカップに水を入れることは二度と無く、毎日の給食争奪戦に命をかけ、息継ぎという概念を覚えることなく小卒となる。

 

つまり

下面エリアでは遊べない。

厳密に言えば、遊んだところでノーマルうんていとの差が明確になり、半円うんていを無能呼ばわりする子供が増えるだけである。

 

 

続いて上面エリアについて考えていきたい。

 

ノーマルうんていにおいて、上面エリアで遊ぶ子供は限られてくる。

自分の身長よりも高い場所を悠々と歩き回り、落ちる危険すら鑑みず、標高と比例するかのようにカーストの上位に位置する人材。

 

陽キャである。

 

初等教育における陽キャドッジボールが強い男子又はブランド名を3つ以上知っている女子と言い換えて差し支えないだろう。

 

そいつらしか遊べなかった領域、上面エリアに半円うんていではお手軽に到達できる。

 

なんてローリスクハイリターンなんだ。

 

 

思わぬ所に半円うんていのメリットが存在した。

暗い児童生活に差し込んだ一筋の光。

陽キャと同じ景色を見ることのできる魔法のアイテム。

公共財のため利用料金はまさかのゼロだ。

 

陽キャと肩を並べることを夢にまで見た陰キャのための遊具。

 

 

半円うんていはそういう存在なのである。

 

 

 

 

私は少しだけ、半円うんていのことがわかった気がする。

 

風間トオルはリスクヘッジ能力が低すぎる。

「かすかべ防衛隊」を知っているだろうか。

 

臼井儀人の漫画「クレヨンしんちゃん」にて描かれる架空の街、春我部を防衛するために設けられたと思われる非営利団体である。

 

 

メンバーは野原しんのすけを筆頭に、風間トオル桜田ネネ、佐藤マサオ、ボーちゃんの五名で組織されている。

 

 

野原しんのすけ桜田ネネなどの隊員にも露出癖や独裁者気質であるなど、問題点は山盛りであるが、今回取り立てて指摘したいのが、風間トオルである。

 

 

 

 

風間トオル。こいつは超弩級の危険人物であると予め断言しておきたい。

 

 

 

 

 

風間トオルのパブリックイメージは「真面目」「秀才」「お金持ち」「諫め役」など概ねこのへんであろう。

そして忘れてはならないのが、「アニメ、特段『ま・ほー少女もえP』の大ファンである」という点である。

 

ここが非常に問題なのだ。

 

 

男児が女児向けアニメを見ていることが問題なのではない。

私だってプリキュアくらい見るし、中学時代にはTwitterにてアニメアカウントを作り、プロフィール欄に好きなアニメをスラッシュで書き連ね、無意味にアニメキャラの誕生日を祝っていたりしたものだ。

 

 

言わずもがな風間トオルはとんでもないもえP好きなのである。

 

自室には大量のもえPフィギュアが鎮座ましまし、もえPカップでプスライトを飲んだかと思えば、もえPステッカーを片手にもえPコスチュームプレイをかましてくる。

 

 

小学校入学はおろか、幼稚園すら卒業していないいたいけな少年は齢5つにして、歪んだ性癖を持ち合わせてしまったのだ。

 

周りの幼稚園児は精通どころか「うんこ」「ちんこ」にすらドギマギしている最中、風間トオルは建前ではドギマギしながらも、内面では底知れない性癖マウンティングを取っている。

京都人ですら失禁してしまうほどの本音と建前だ。

そして周りが股間がいきり立つメカニズムすら理解していないにもかかわらず、風間トオルただ一人だけが自身の性感帯が耳であることを理解している。

 

 

もはやオタクなんて生半可な言葉では 形容できない。

親の財力をフル活用し、有り余る小遣いをもえPに全振りした結果生まれた歪性癖(わいせいへき)のキメラ。

それが風間トオルなのである。

 

 しかし歪性癖なのはさほど問題ではない。

世の中には人知を超えた歪性癖がごまんと居る。

 

ただし、風間トオルとは明確な違いがある。

 

 

公表しているかそうでないか。

そして、克己心があるかどうかだ。

 

 

風間トオルもえP好きであることを伝えた人間は家族のみである。(バレているかどうかは別として)

 

幼稚園の先生、友人だけでなく、かすかべ防衛隊のメンバーにすら伝えていない。

さらに言えば『アクション仮面』や『カンタムロボ』のような男児向けアニメが話題に上がった際も「僕はそんな子供向けアニメは見ない」と斜に構えた態度を取っている。

 

 

 

このことからわかる通り、風間トオルは人一倍プライドが高いのである。

 

 

 

そこまでプライドが高く、自分自身をよく見せたいにもかかわらず、野原しんのすけがアポなしで訪問してくることすら予見できず、自室に並べられたもえPフィギュアを眺めては口角を上げている。

 

その結果、野原しんのすけが不意に現れると、顔面蒼白になりながらもえPフィギュアを回収していく。

その姿は実に滑稽である。

 

そういった部分に圧倒的なリスクヘッジ能力の低さを感じるのだ。

 

 

 

 

私が声を大にして言うのにも理由がある。 

 

 風間トオルはとんでもない努力家なのである。

習い事として塾に行き、英会話を学んでいる。それも予習復習をきっちり行い、テスト勉強も欠かさないといった徹底ぶりである。

 

誰が見ても将来有望なのは明らかなのだ。

 

事実、「ターミネータVSしんのすけ」という回で未来からやってきた風間トオルは、東大に進学したと主張している。

 

風間トオルはエリートコースをひた走り、ゆくゆくは官僚そして内閣総理大臣へと昇り詰める人材である。

 

 

 

 

だから怖いのである。

日本国のトップに立ち、1億2000万人を従える人間がリスクを感知できないとなればそれは国家の滅亡を意味する。

 

それにあのプライドの高さである。

エリートとして人生を謳歌し、挫折を味わわなかった結果そこにあるのは民主主義でも委員会中心主義でもない。

狂った独裁体制である。

 

邪知暴虐の王として君臨した男風間トオルは幼少期に培われた建前を使いこなして瞬く間に大衆を煽動してしまう。

 

 

もはや国としての機能を失い、一種の宗教じみた空気さえ感じられるようになった日本は先進国という肩書が消えうせ、諸外国から

 

【Former Developed Country】

(かつての先進国)

 

という不名誉なレッテルを貼られてしまうのである。

 

 

 

 

 

 

「僕が全てなんだ」

 

そう言い放つ瞳にあの頃の輝きは無い。

 

 

 

 

 

 

 

パソコンもろくに使えない高校生が独学でG検定に一発合格するまで

皆さん「G検定」って知っていますか?

 

「G検定」とは、日本ディープラーニング協会、通称JDLAが主催するAI、とりわけディープラーニングに関する知識を問う検定試験です。

AI検定とも呼ばれています。

 

私は先日(2020年3月14日)に行われた【JDLA Deep Learning for GENERAL 2020#1】を受験し、3月26日に合格通知を頂きました。

 

 

タイトルにもあるように、私はパソコンに関する知識がほとんどありません。ブラインドタッチも出来なければ、新作パソコンが発表され「容量が凄い」「処理速度が凄い」などと言われてもどの数値を見ればいいのかすらわかりません。なんとなく(’’テラ’’は凄い)といった感覚がある程度です。

ましてや、AIなんて「とても便利らしい」「なんか凄いらしい」という認識でしかありませんでした。

 

また、当時卒業はしているものの、高校三年生だった私は「わからないから教えて」と気軽に尋ねられる知り合いもいなかったため、独学で勉強を始めました。

これが私のG検定へのスタートラインでした。

 

 

まず私は、推薦図書を読みました。

JDLA理事の松尾豊さんが著した「人工知能は人間を超えるか」です。

f:id:SoaraBlog:20200408021635j:image

ネット上でこの本は「人工知能の入門書」「初学者にオススメ」などと謳われています。

もちろん人工知能を知らない人にうってつけの書籍ではありますが、それは初学者が人工知能を100%理解できるというわけではありません。「なんとなく人工知能の概形がわかる」程度だと私は考えています。

 

この本を一読したところで、私は公式テキスト、いわゆる「白本」に取り掛かりました。

f:id:SoaraBlog:20200408021659j:image

 

公式テキストはざっくり言うと「人工知能は人間を超えるか」を参考書ベースに書き換えたような内容に、+αで産業応用例や、具体的な手法などが細かく載っているといった感じです。

 

ただし私は、この一冊を完璧にしたところでG検定には合格出来ないと考えています。

ハッキリ言って公式なんてものは名ばかりで、公式テキストはG検定出題範囲を網羅できていません。

そんなことはネットで色々調べて知っていましたし、自分でもなんとなく感じていました。

 

公式テキストを終えると、スキルアップAIが販売しているG検定問題集、いわゆる「黒本」に取り組みました。

f:id:SoaraBlog:20200408021756j:image

 

個人的な見解ではありますが、黒本はかなり役に立ちます。

公式テキストで学んだこと以外の内容がバンバン出てきます。知識を増やすにはピッタリだと思います。

 

そして、2月の終わり、試験日の2週間前に黒本の模擬試験を行いました。

検索用にパソコン、スマートフォン、そして公式テキストを手元に置いて時間を計ってチャレンジしました。

 

結果は正答率が80%台には乗りましたが、時間は3時間近くかかってしまいました。

試験中、この単語はなんだったっけ?コレとコレの違いはなんだっけ?など知識の定着してなさを痛感しました。

 

この辺から徐々に焦り始めていました。

 

推薦図書にあるAI白書を購入してみましたが、膨大な文字数、ページ数に圧倒され読むのを断念してしまいました。

 

正直、本試験を受けてみた感覚として、私はG検定にAI白書は必要ないと思います。

内容が膨大すぎてとても覚えられそうにありません。かといって、試験中に調べるのも難しそうだからです。

 

 この辺で私の勉強は行き詰まりました。

公式テキスト、黒本を何周もして問題と答えを暗記してしまったからです。

だからといって、他の教材は持ってませんでしたし、書店に並んでもいませんでした。

様々なブログを回ってみても「白本、黒本、AI白書だけで合格できました!」というものばかり目に入りました。

その結果、仕方なくAI白書を開き、すこしだけ読んで本を閉じるという行為が幾度となく続きました。

そんなことをしてるうちに試験まで1週間を切っていました。

 

何をしたら良いのかわからず、とりあえず同じ試験を受ける人たちの様子を見てみようと思い、Twitterで「G検定」で検索をかけました。

そこで色々な資料に出会いました

というのも、「試験で聞かれそうなところまとめ」や「試験用カンペ」といった、単語とその説明だけ書かれたQiita(プログラミング情報のコミュニティ)がいくつかツイートされていました。

私はそこに載っている単語を重点的に覚えることにしました。

 

また、G検定関連のツイートで「今回は○○が出題されると読んでる」といったツイートも見かけ、その単語も頭の片隅に入れておきました。

実際、公式テキスト、黒本、Qiita(私が参考にしていた)のどこにも載っておらず、そのツイートのみで触れられていた単語が出題されました。

 

 

余談ですが、Twitterを見ている限り、G検定を受験している人は会社員や情報学を学んでいる学生が多く、高校生は数名しか見かけませんでした。

 

閑話休題

そして試験二日前。私はStudy AIが実施しているG検定の模擬試験を受けました。

あまり良いとは言えませんが、カンペ用のサイトも準備して模擬試験に臨みました。

恥ずかしい話、ここでページ内検索というものを知りました。

 

ここで私は衝撃を受けました。あれだけ準備した(と思っていた)のに正答率が50%台だったからです。

 

とにかく焦りました。数十時間後には本試験が待っているのに、模擬試験でろくに点が取れない。

ブログで見た「模試と同じ問題が出た」という情報だけを頼りに模擬試験を何周もしました。

ここまで来ればもう「目の前にあるものを完璧に」という思考しか残っていませんでした。

そして、5周目か6周目の時点で回答時間は1時間を切り、正答率は98%を超えました。

この時点で試験前日の夜10時を回っていたと思います。

試験中困った時に見るカンペを準備してその日は寝ました。

 

 

試験当日、正直あまり眠れなかったのでモンスターエナジーを飲んで無理やり覚醒させました。

 

そして13時になり試験が始まりました。

 

順番に問題に答えていくのですが予想外の出来事が起こりました。

法律・倫理分野があまりにも多いのです。対策していなかったためにチェックマークをつけて後回しにしました。

その後は基本的な数学の問題から、模擬試験で出題されたものまで幅広く出ました。個人的には機械学習に関する問題が多いように感じました。

しかし、法律・倫理分野を飛ばしたにも関わらず、時間は足りませんでした。

法律・倫理分野は考えても仕方ないと割り切って全て2を選び、他のチェックをつけた問題をカンペを参考にして回答しました。

 

 

試験が終わり、「落ちた」という感覚しかありませんでした。

Twitterでも同様の感想をいくつも見ました。

 

そして3月26日、メールボックスにJDLAからの合否連絡が届きました。

メールを開くと、【合格】の二文字と共に総受験者と合格者数が書かれていました。

ちなみに今回は6298名受験し、4198名の合格者が出たようです。合格率66.6%です。

尚、合格点は毎回公表されません。

f:id:SoaraBlog:20200408022219p:image

 

《まとめ》

今回私が合格できた要因としては、運もあるかもしれませんが、やはり基本的な問題を落とさなかったところにあると思います。

序盤に行った白本、黒本の周回、Qiitaの暗記理解、終盤の模試の周回などで基礎知識が身に付いたのかなと考えてます。

 

 

最後に、「高校生や文系人材でもG検定に合格できるか」と聞かれれば、私は迷いなくYESと答えます。しかし「G検定は簡単か」と聞かれれば回答はNOに変わります。

G検定はしっかりポイント抑えて勉強すれば間違いなく合格できると信じています。

 

 

 

※ただし私の勉強法を実践して不合格になった場合の責任は負いません。

 

 

 

 

 

 

名も知らぬ深夜ドラマに対して憤りを感じている

皆さん「ドラマ」というものをご存知だろうか?

そう。たまにキムタクが出てるやつである。

 

 

 

正直な話、私はほとんどドラマを見ない。嫌いと言う訳でなく、ただ単に興味がないのである。なので、テレビでドラマが流れていたとしても、わざわざチャンネルを変えるような無粋な真似はしない。むしろドラマをBGMとしてツムツムに勤しむことであろう。

 

だが、あの日は違った。

 

おもむろにテレビを見やると、そこにはバーカウンターを挟んでバーテンダーと女性二人が和やかに会話を繰り広げているのである。

 

そう、何の変哲もないシーンなのである。私は再び手元のスマートフォンに視線を移し、ツムツムの一時停止を解除しようとしたその時である。

 

 

バーテンダー「このワインに合うチーズ、出したげる」

 

 

バーテンダーがそう言うとシーンが変わり、チーズが運ばれてくる。

すると、チーズを一目見た女の一人が口を開く

 

 

コレって!エダムチーズですか!!!???

 

 

なんだそれは。聞いたことのないチーズだ。チェダーとモッツアレラだけで育った私にはあまりにも次元の違う世界である。

オイそこのバーテンダーよ、それはエダムなのか?どうなんだ。

 

 

 

 

よく知ってるね~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エダムだった

 

 

 

 

 

 

エダムなのか。そうなのか。

それならそれでいい。

この際エダムチーズがどのようなものなのかはどうだっていい。

こうなるとこの女が何故エダムを見破ることができたのかに興味が湧いてきた。

 

思考を巡らす。

ニューロンが発火する。

脳内でアキネイターが音を立てて広がる。

 

Q.その人はイタリア人?

A.わからない

Q.恋人がイタリア人?

A.わからない

Q.実家が酪農業?

A.わからない

 

数多の質問が私の「わからない」によって蹂躙されてゆく。

そりゃそうである。知らないドラマで知らない女優が演じる知らないキャラクターなのだから当然である。

初めは穏やかだったアキネイターだって何を聞いても「わからない」と答える人間を前に普通にキレている。

アラビア語でキレている。

 

 

すると、私の脳みそをオーバーヒートさせた難問に女が答を提示しようとしていた。

 

 

 

わたしぃ......

 

 

 

じつはぁ........

 

 

 

 

女の口から何が発せられるのか。

私はもう大ジョッキがビビる量の固唾をゴクゴク飲んでいる。

さあ、勿体ぶらずに教えておくれ。何もしないから。ね?ね?

 

 

 

 

 

 

パリに短期留学してたんですぅエヘエヘヘww

 

 

 

 

なんだ?

パリだと?

チーズに詳しくなるならイタリアじゃないのか。

私の頭での【チーズ 国】での検索結果はイタリアただ一件である。

 

そうか、これはボケだ。バー特有の薄暗い雰囲気をかき消す関西人マインド丸出しの全力投球なのである。もうすぐ六甲おろしが爆音で流れ、バルーンが飛び交い、「でんがなまんがな」と叫びながら道頓堀に身を投げるはずである。

 

さあ、誰がツッコむ?早くしないとこの女が道頓堀に行ってしまうぞ。

 

 

おい。誰かツッコめ。

なんだっていい。

「なんでやねん」でも「どないやねん」でもなんだっていい。

関西人のボケを宙ぶらりんにするな。関西人を生殺しにするな。

 

 

そうか、誰もツッコまないか。となればこの女が言っていることに噓偽りはない訳だ。

 

ならば、残る可能性はただ一つ。

パリとエダムに深い関係があるはずである。

 

真相を知るために私はエダムチーズのWikipediaへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 エダムチーズ(英語: Edam [ˈiːdæm]、オランダ語: Edammer (kaas) [ˈeːdɑmər (kaːs)])は、ゴーダチーズと並ぶオランダの代表的なチーズのひとつ

 

 

 

 

 

 

オランダ...............?

 

オランダ...............そうか.....オランダ....

 

 

 

オランダ!?

 

オランダ。そうそれはあまりにもNetherlandsでチューリップでスナイデルな国。

 

 

 

私は歴史を僅かに学んだが、教員の口から出てきたオランダ'sワードは「オラニエ公ウィレム」と「蘭学」の二種類である。

「エダム」なんて言葉は聞いた事もなければ、当然定期考査にも出てこなかった。

 

 

私の浅すぎる世界史の知識は平成に高等教育にて身についた。

しかし、令和の世。センター試験が消滅した今、入学試験に『エダム』の文字が並ぶ日が近いのかもしれない。

 

 

(大学入学共通テスト2045)

問  オラニエ公ウィレムが食べたチーズを以下から全て選びなさい。

 

1.チェダーチーズ

2.モッツァレラチーズ

3.エダムチーズ

4.ゴーダチーズ

 

答えは至極当然。1~4全てである。

理由はオラニエ公ウィレムは偉いから。

偉い人ならどうせそれくらい全部食べてるだろう。知らないが。

 

 

 

この女は本当にパリでエダムに出会ったのかもしれないし、エダムがオランダと知りながらバーテンダーにブラフをかけたのかもしれない。

はたまた、『パリ⇔チーズ』という常人には思いつく筈のない必要十分条件がこの女には先天的に備わっているのかもしれない

だがもうわからない。

下らないことに腹を立てた私は電源ボタンを押してしまった。

 

 

残されたのはエダムの知識とブチギレのアキネイターだけである。