シャカリキおでん俱楽部

くだらないヒトがくだらないコトを吐き出す為に設けられたブログです。

友人の飼う猫に反骨精神丸出しの男がワタシ

実は私にも友人という者がいる。

 

 

 

友人は猫を二匹飼っている。

 

 

名前は忘れた。

何度も名前を聞き、そのたびに教えてもらっているのであるが、一向に覚えられない。

 

というのも、「右近」「左近」や「戸愚呂兄」「戸愚呂弟」、「フランシスコ・ザビエル」「イグナティウス・ロヨラ」などと呼んでいたため、そもそも覚えられるハズもない。

 

 

一向に覚えないどころか愛猫をめちゃくちゃな名前で呼ぶ同級生に対し、何度も教えてくれた友人は非常に出来た人間である。

 

 

私ならキレないまでも、普通に不愉快な表情を浮かべてしまう。

 

 

 

そんな友人の家に行ったときの話をしようと思う。

 

 

 

 

 

18歳にもなって友人の部屋でWiiをした。

すでにSwitchが人気を博しているというのにだ。

 

 

そんなことをしていると部屋に猫が一匹入ってきた。

 

 

 

話には聞いていたが本当にいるんだ。

 

 

 

 

うわ~めちゃめちゃ可愛いな

 

 

 

 

「ネコっていうのは、自分のことを王様だと思ってるんですよ。だから人間のことを自分よりカーストが低い、ご飯をくれる生き物としか思ってないんですよ」

みたいなことをTwitterで見たことがある。

 

 

そう、こんなかわいい顔をしているのに、今も我々人類を見下しているのだ。

 

 

そんなことを考えてたら、どことなくオーラが感じられる。

 

 

 

 

威厳を漂わせる猫ちゃん。いや、猫さん。

 

 

 

そんな猫さんがあろうことか私の股の間にポジショニングしたのだ。

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(手っ取り早く見つかったのがおじいさんの画像なだけで、私はおじいさんではない。ピチピチである。)

 

 

この瞬間をもって、私は“ヒト”から”王座”になったのだ。

 

 

ありえないジョブチェンジだ。

 

 

ドラクエにそんなジョブあっただろうか?いや、ない。

 

 

仮にあったとしよう。

 

 

お小遣いを貯めてドラクエを買った少年が、いざゲームを始めて

 

▹戦士            魔法使い

   僧侶             椅子

   武闘家         盗賊

 

こんな画面が出てきたらどう思う?

 

 

「うわ~!王道の戦士も良いけど、魔法使いとか盗賊もカッコいいな~!!!武闘家も良いし椅子も..............椅子!?」

 

 

少年が素っ頓狂な声を上げるのも無理はない。

 

 

ゲーム画面にあるはずのない選択肢、椅子が堂々と職業ヅラしてるからだ。

 

 

【椅子】なんて言葉は職業選択画面に出てきてはいけないのだ。

 

 

 

なぜなら椅子は職業ではないから。

下級職【椅子】から上級職【王座】になったとしても職業ではないから。

 

 

 

だがそれはヒトの考えたコモンセンス。

ネコにとっては戦士も魔法使いも鳶職も化学教師もYouTuberもニトリで「この商品でしたら、お客様おひとりでも組み立てられますよ~」って教えてくれる人も

 

 

全員等しく【椅子】に成り果てる。

 

 

それがネコという陸上生物なのである。

 

 

 

下手したらゾーマデスピサロなんかよりもタチが悪い。

 

 

 

 

私の股の間で呑気にくつろいでいるネコも例外ではない。

 

 

 

可愛い顔からタチの悪さが滲み出ている。

 

 

 

そんな猫のタチの悪さによって引き起こされた問題が一つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コイツ、全然どかねぇ~~~~~~~~~!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腰がそろそろぶっ壊れる。

腰のことばかり気にしてて、Wii Partyも全然勝てない。

 

 

労災おりる?ねえコレ労災おりる??

 

 

 

ていうか医者になんて説明するの?

 

 

『猫がいたので姿勢を崩せませんでした。しばらくしてから、崩れているのは僕の腰だと気づきました』

 

 

こんなことを言ったものなら

医者から「君アホでしょ」と言われる。

 

 

 

 

 

必死に誤魔化すしかない。

 

 

 

「君、腰ぐっちゃぐちゃだよ?なにしたの」

 

 

「へえ、何と言いましょうか、デスクワークとでも言いましょうか。へえ」

 

 

「座りっぱなしはだめだよ」

 

 

「座りっぱなしと言いますか、座られっぱなしと言いますか。まあ簡潔に申しやすと、あっしが尻に敷かれてたというわけでやんす」

 

 

だめだ。

これではベクトルの違うアホになっただけだ。

 

 

ここに無意味なアホベクトルがふたつも生まれてしまった。

 

 

 

問 座標平面上にふたつのアホベクトルが存在する。これらふたつのアホベクトルの内積を求めよ。

 

 

 作問者がアホ。

 

これが模範解答だ。

是非受験に役立ててほしい。

 

 

大体ベクトルって何ですか。

向きと大きさが同じなら、始点はどこでもいいとかいう謎文化。

オレこの際だから言いますけど、ベクトルさん陰で何て呼ばれてるか知ってます?

「行列のバーター」ッスよ?

なのに空間ベクトルになった途端に調子乗って受験生困らせるじゃないッスか。

もうやめてくださいよアレ。

そんなんだから、物理飲み会に誘われないんスよ。スカラー量さんは呼ばれてるのに。

 

 

 

おっと、失礼。

私の中に潜む数学界の新人君が悪酔いしてしまったようだ。

 

 

 

 

とにかくだ。

医者にアホだと言われる前にこの猫さんをどかさなければ。

 

 

 

 

肉球をブニブニしてもおしりをモミモミしてもどかない。

ここまでくるとこいつにもそれなりの信念があるのかもしれない。

 

 

最後の手段を取ってしまった。

 

 

 

友人に声をかけた

 

 

 

「この子、どかして。腰、死んじゃう。」

 

 

 

 

私は私が情けなくてたまらない。

 

 

 

猫に完敗したのだ。

 

 

 

 

食物連鎖に打ち勝ち、生態ピラミッド最上位に君臨する種として生き続けた。

種族名をホモサピエンス(知恵ある人)と名付け、プライドを持って生きてきた

 

 

 

 

そのプライドを猫一匹にへし折られた。

 

 

 

こんな屈辱初めてである。

 

 

 

猫は澄ました顔でこちらの顔を覗き込む。

王者の余裕であろうか。

 

 

 

猫の身体が友人によって持ち上げられたその瞬間。

 

 

私の太ももに爪を立てたのだ。

 

 

 

ジーンズの繊維を貫き私の肌をかすめる。

 

 

 

たちまちミミズ腫れになる。

 

 

 

あの猫、ワザと血管の多い太ももを狙ってきやがった。

 

 

これは許されない。

 

 

私も容赦なく報復措置を取らせてもらう。

 

 

 

 

虚ろだった眼に再び生気が宿る。

 

 

 

尻を振って悠々と部屋から出ていこうとする猫に、スマートフォンを向ける。

 

 

 

パシャリと乾いた電子音が響く。

 

 

 

成す術なく打ち負かされた人類が最後に取った行動。

 

 

 

 

人類が数千年かけて積み上げた科学。

その科学の粋を集めて作られた叡智の結晶スマートフォン

 

 

 

そこに残されたのは猫のふぐり。

そう金玉である。

 

 

 

 

猫は気づいておるまい。

貴様は今金玉を撮影されたのだ。

 

 

人類の最後の足掻き。

それはいつでも私のスマートフォンに。

 

 

 

これが聖戦ラグナロクの全貌である。

 

 

 

 

関係ないですが、犬と猫の祖先は同じ生物なんですって。